【副業】熱帯魚ブリーダーの年収はどのくらい？資格やなる方法

熱帯魚のブリーディングは、水中の生き物たちと向き合いながら収入を得られる魅力的な仕事です。副業として月に数万円の収入を得ることができ、本格的に取り組めば年収340万円以上も可能です。

ただし、熱帯魚の繁殖には各魚種に合わせた専門的な知識と経験が必要で、すぐに利益を出せるわけではありません。水槽や関連機器の設備投資、24時間体制の温度管理による電気代、エサ代など、継続的な費用もかかります。

美しい熱帯魚に囲まれながら、その魅力を多くの人に届けられることは大きなやりがいがあります。市場規模は小さいものの、熱帯魚が好きな方なら、その情熱を活かしながら収入を得られる素晴らしい機会になるでしょう。

熱帯魚ブリーダーの年収はどのくらい？

熱帯魚ブリーダーの収入は活動の規模や取り扱う魚種、販売方法によって大きく変わります。

副業として始める場合は月に約3万円程度の収入が一般的です。オークションサイトやフリマアプリを活用して熱帯魚を直接販売する方法が多く、仕事や学業と両立しながら収入を得ることができます。

本業として取り組む場合は、年収約120万円から約340万円くらいが一般的です。これは犬や猫のブリーダーと比べると低めですが、アメリカでは平均して年収700万円程度と報告されており、市場の成熟度によって大きな差があります。

収入を増やすためには、インペリアルゼブラプレコやアピストグラマの改良品種など、希少性が高く人気のある魚種を扱うことが効果的です。ただし、これらの魚種は繁殖や管理が難しいため十分な経験と技術が必要になります。

また、ペットショップへの卸売りは価格が抑えられる傾向にありますが、オンライン販売で直接顧客に販売することで、より高い利益率を確保できます。ただし、その分、梱包や発送、顧客対応などの業務負担は増えます。

高収入を目指すためには、品質の高い個体を安定的に供給し、お客様やペットショップとの信頼関係を築くことが重要です。

熱帯魚のブリーダーになる方法

熱帯魚のブリーダーになるには、準備と段階的なステップが必要です。

1．熱帯魚の知識をみにつける

まずは知識とスキルを深く身につけることから始めましょう。

魚の種類によって水温やpH、硬度、エサの種類など、適切な環境が大きく異なります。

特に卵生魚（テトラやエンゼルフィッシュなど）と胎生魚（グッピーやプラティなど）では、繁殖方法が全く違います。

また、市場で人気のある魚種や価格の動向についても、しっかりと調査が必要です。

2．準備を整える

次に必要な設備を整えていきます。

30cm以上の繁殖用水槽をはじめ、フィルター、ヒーター、エアレーション装置、水質調整剤、照明などが必要です。

稚魚用の専用スペースも必須で、初期費用は数万円から十数万円程度を見込んでください。

3．飼育して実践を重ねる

繁殖と育成の技術を実践的に磨いていきます。

例えばベタの場合、オスとメスを一時的に同じ水槽で交配させ、その後卵の管理が必要です。

特に稚魚（赤ちゃん魚）の育成は非常にデリケートで、専用のエサや細やかな水質管理が求められます。

4．販売ルートを確保する

地元のペットショップと取引を始めたり、オンラインプラットフォームで直接販売したりする方法があります。

高品質な個体を継続的に供給し、ブランド力を構築することで固定客を増やすことができます。

熱帯魚は儲かるの？

熱帯魚ビジネスの収益性について、詳しく見ていきましょう。

成功のポイントは、まず需要の高い魚種を選ぶことです。例えば、改良メダカやショーベタは比較的繁殖が簡単で、安定した需要があります。また、独自の改良品種を作出できれば、他との差別化が可能になります。

ヤフオクやメルカリなどを活用することで、全国の熱帯魚ファンにアプローチできます。高品質な個体を安定供給し、丁寧な対応を心がけることで、リピーターの獲得にもつながります。

運営コストの管理も収益を左右します。24時間の水温管理や照明で電気代がかさむため、省エネ機器の導入や効率的な水槽管理が必要です。また、魚の健康管理や繁殖環境の最適化により、繁殖効率を高めることも大切です。

ただし、熱帯魚の価格は需要と供給のバランスに影響されやすく、流行の変化や供給過多で価格が急落することもあります。そのため、複数の魚種を扱うことでリスク分散を図ることをおすすめします。

副業として取り組む場合は月に約3万円、本業としてやる場合は年収約120万円から約340万円です。

1人で生活する分には問題ないかと思いますが、儲かるかどうかで考えると儲からないと思いますよ。

熱帯魚の死体の廃棄もありますので、精神的な強さも求められます。

どんな資格が必要？

熱帯魚ブリーダーになるために、特別な資格は必要ありません。

ただし、商業目的で販売する場合は、以下の手続きが必要になります。

第一種動物取扱業の登録

「第一種動物取扱業」の登録が必須です。この登録には、動物取扱責任者を1名以上配置する必要があります。

動物取扱責任者になるには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります

• ペット関連の資格を持っている
• 半年以上の実務経験がある
• 獣医師か愛玩動物看護師の資格を持っている

登録の際は、飼育施設が適切な環境基準を満たしているかどうかの現地調査も行われます。

必要書類の準備から始まり、自治体での申請、現地調査を経て、問題がなければ登録証が交付されます。

任意：あると信頼性が高くなる資格

任意ではありますが、以下のような資格を取得することで、専門知識があると思われるので信頼性が高まります。

• 愛玩動物飼養管理士（動物の飼育管理の基礎知識）
• ペット繁殖指導員（繁殖や健康管理の専門知識）
• 動物看護関連資格（病気の予防や健康管理）

無許可での販売は法律違反となり、罰則の対象となる可能性があるため、必ず適切な手続きを行いましょう。

熱帯魚ブリーダーの年収はどのくらいの総括

この記事のポイントをまとめています。

• 熱帯魚ブリーダーの年収はどのくらい？
• 熱帯魚のブリーダーになる方法
• 1．熱帯魚の知識をみにつける
• 2．準備を整える
• 3．飼育して実践を重ねる
• 4．販売ルートを確保する
• 熱帯魚は儲かるの？
• どんな資格が必要？
• 第一種動物取扱業の登録
• 任意：あると信頼性が高くなる資格