グッピーは普通、卵ではなく稚魚を産む「卵胎生」の魚です。
しかし、ストレスや体調不良などの理由で、卵を産んでしまうことがあります。
このような場合は卵は孵化せず、メスの健康状態を確認する必要があります。
グッピーが卵を産むということは、何らかの異常が起きているサインかもしれません。
この場合は、グッピーの様子を観察して水槽の環境状況を良くしていく必要があります。
一緒に頑張りましょう!
記事のポイント
- グッピーが卵を産んだのはなぜ?
- 卵を産まないのでは?
- 妊娠のサインは?
グッピーが卵を産んだのはなぜ?

グッピーが卵を産む理由には、主に4つの原因が考えられます。
原因 | 詳細説明 | 対処方法 |
---|---|---|
無精卵の排出 | オスと交尾をしていない場合は体内で受精が行われず、無精卵として排出されることがあります。 | ・適切な数のオスメスを飼育する ・交尾の機会を確保する |
ストレスによる早産 | 水質悪化や過密飼育、急激な水温変化、他の魚からの攻撃によるストレスが考えられます。 | ・水質管理を徹底する ・水槽にグッピーを入れすぎない ・攻撃的な魚を別水槽に移動する |
初産 | 体内で稚魚を十分に育てられずに卵を産んでしまうことがあります。 | ・十分な栄養を与える ・静かな環境を用意する ・産卵箱の設置を検討する |
病気や体調不良 | 腹水病などの病気や、栄養不足による体調不良でも卵を産むことがあります。 | ・メスを隔離して観察する ・治療をする ・栄養のある餌を与える |
グッピーは卵を産まないのでは?

グッピーは「卵胎生」という特殊な繁殖方法を持つ魚です。
卵胎生の特徴
卵胎生とは、メスの体内で卵が育ち、孵化してから稚魚として生まれることです。
この繁殖方法には、稚魚の保護という大きな利点があります。外敵から守られた状態で成長でき、水質の変化やカビなどの病気からも保護されます。
また、高い生存率も卵胎生の特徴です。稚魚はある程度成長してから生まれるため、生まれた瞬間から泳いだり、餌を探して食べるということができます。
さらに、一度に複数の稚魚を育てられ、母体内で栄養を効率的に供給できるため、環境の影響を受けにくいという利点もあります。
グッピーは体内で卵を育てて孵化させます。
卵を産み落とした場合、その卵は孵化しませんので、取り除くか他の魚の餌となってしまいます。
グッピーの妊娠のサインは?

- お腹の変化に注目
- 水草などに隠れる
- 水温や産卵箱の準備
- 妊娠期間
お腹の変化に注目
グッピーのメスが妊娠すると、徐々にお腹が膨らんできます。
卵が順調に育ってくると、お腹が四角く角張った形になり、肛門付近の妊娠点(グラビッドスポット)が濃くなります。
稚魚の目を確認することもできますよ!
そして出産が近づくと、肛門付近が尖った形状に変化します。
水草などに隠れる
水草や水槽の隅に隠れることが増え、動きが鈍くなります。
他の魚を追い払うような行動も見られ、出産直前になると餌を食べなくなります。
その場で静止することが増え、呼吸が速くなっているように見えるのも出産間近という特徴です。
水温や産卵箱の準備
水温は25~28℃を維持し、定期的な水換えと濾過で水質を保ちましょう。
水草や産卵箱を設置して隠れ場所を作り、ブラインシュリンプや血虫など栄養価の高い餌を与えるとなおいいです。
照明は強すぎない明るさに調整し、他の魚からの攻撃も防ぐ必要があります。
妊娠期間
妊娠期間は通常21~30日ですが、水温によって時期が変化します。
水温が高いと出産が早まり、低いと遅くなるという事例があります。
出産が近づくと、お腹の中で稚魚が動いているのが外から確認できるようになりますよ!
出産後は親魚が稚魚を食べてしまう可能性があるため、別の水槽に移すか、十分な隠れ場所を用意する必要があります。また、稚魚用の餌を準備し、水質管理をより丁寧に行うことで、グッピーの赤ちゃんが健康に育ってくれます。
「グッピーが卵を産んだのはなぜ?」の総括
この記事のポイントをまとめています。
- グッピーが卵を産んだのはなぜ?
- グッピーは卵を産まないのでは?
- 卵胎生の特徴
- グッピーの妊娠のサインは?
- お腹の変化に注目
- 水草などに隠れる
- 水温や産卵箱の準備
- 妊娠期間